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電気自動車はエコカーの「one of them」

安井孝之

安井孝之

 電気自動車への期待が高まっている。三菱自動車や日産自動車など電気自動車に積極的だったメーカーばかりかホンダのように電気自動車に否定的だったメーカーまで参入を表明した。電気自動車の将来性をにらんで電池の原料のリチウムに買い付けに商社が動き、電機メーカーも電池生産に拍車をかける。だが、エコカーの未来は電気自動車一色になるわけではない。薄型テレビの登場で、ブラウン管テレビが姿を消したように電気自動車の登場で世界中のクルマが10年、20年ですべて電気に置き換わるとは考えられない。電気自動車はあくまでも「one of them」の存在だ。

 現在、地球上で走っている10億台近くのクルマの99%以上はガソリンや軽油などの化石燃料を燃やして走っている。エンジンの中で燃料を燃やす内燃機関の時代が100年以上も続いているのは(1)燃料が比較的安い(2)ガソリンスタンドなどのインフラが整備されている。給油時間も短い(3)走行距離が比較的長い、といった利点があるからだ。欠点はCO2を出すことで、これからの時代はこれが致命的。CO2の問題と化石燃料が枯渇する恐れを除けば、エンジンで動くクルマは非常に使い勝手がいいものだった。

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筆者

安井孝之

安井孝之(やすい・たかゆき) 

1957年4月16日、兵庫県丹波市生まれ。経済誌「日経ビジネス」記者を経て、1988年に朝日新聞入社。自動車、流通、不動産、鉄道などの業界や財政、産業政策、通商政策などの政策を取材。2005年から編集委員、09年から論説委員兼務。著書に「これからの優良企業」(PHPビジネス新書)。

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