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 わが国経済は2009年4〜6月期からプラス成長を続けてきた。エコカー減税やエコポイントなど、政策効果も寄与したものの、原動力は輸出だ。外需寄与度が成長率の大半を占める。

 しかし、今年に入って雲行きが怪しくなってきた。経済動向を逸早く指し示す代表的指標として鉱工業生産を輸出動向と重ね合わせてみよう(グラフ)。

拡大
 それによると、まず09年2月を底に輸出が転増加するのに伴い、生産もV字回復した。もっとも、やや細かくみると、09年前半と後半では増勢が異なる。年上半期の急回復に比べ、年下半期のペースは鈍化した。さらに10年に入ると、年初ならびに春以降、輸出に増勢鈍化の兆しが拡がるなか、生産が09年の急増から一進一退の推移に転じた。経済産業省の7月調査によれば、一進一退の動きは7~8月も続く見込みである。

 それでは、今後の行方はどうか。まず08年秋のリーマンショック後、危機打開に向けて各国政府は積極的な景気対策を相次いで打ち出した。世界経済は回復に転じ、わが国の輸出は急回復した。

 しかし、

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筆者

藤井英彦

藤井英彦(ふじい・ひでひこ) 株式会社日本総合研究所 調査部長/チーフエコノミスト

【退任】(株)日本総合研究所 理事/チーフエコノミスト。83年東京大学法学部卒業。同年住友銀行入行。90年より(株)日本総合研究所、11年から現職。共著に「オバマのアメリカ 次なる世界経済の行方」(東洋経済新報社)、「2006 図解 日本総研大予測」(徳間書店)、「図解 金融を読む辞典」(東洋経済新報社)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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