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 医師を増やす政策が問われていながら、それを長年にわたって棚上げしてきた罪は深い。厚生労働省と日本医師会は国民にわびるとともに、医師を増やすための改革に即刻乗り出すべきである。

 先進国のなかで人口千人当たりの医師数が最低水準にあることは、昔からOECD統計などで明らかであった。いまごろになって騒ぐ資格など政府にはない。実態から目を背け、改善の努力を怠ってきたことを深く反省するしかない。日本医師会の既得権を擁護して医師数の増加に正面から取り組んでこなかったことを正直に認めるところから出発するしかないのである。

 救急医療や産科、地方などで医師不足は深刻だ。救急患者の搬送がうまくいかず、たらい回しのあげくの悲劇はあちこちで起きた。これでも先進国か、と嘆かずにはいられない医療の貧困をこれ以上放置してはいけない。

 医師を増やす手だてはいろいろある。たとえば、

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) 上智大学教授(政策ジャーナリズム論)、元朝日新聞論説委員

ジャーナリスト、上智大学教授。群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。富山、奈良、大阪、ニューヨーク、静岡、東京で取材。論説委員、編集委員を経て2014年から現職。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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