武田洋子
2011年01月20日
新年早々、久しぶりに明るいニュースが全国を駆け巡った。児童養護施設などに匿名で送り物をする「タイガーマスク運動」である。
そもそもは、昨年末のクリスマスに前橋市の児童相談所前にランドセルが置かれたのがきっかけであるが、それが年明けて一段と広がりをみせた。少しでも役に立ちたい、匿名でよいから善意を伝えたいと願う国民がこんなにも多いのかと、嬉しく、そして日本を誇りに思う気持ちが沸いた。
思えば昨年は、経済関連では、円高、若者の就職難、足りない年金・財源、社会関連では、厳しい保育・介護環境、無縁社会、過疎化する地方、そして肝心の政治関連でも、政治とカネ、そして党内ゴタゴタ話と、テレビや新聞、あるいはネットをみているだけで暗い気持ちになり、ときには情けなくさえ思うニュースが目立った。
これでは人々の気持ちは明るくなろうにもなれない。
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