【退任】週刊紙「アエラ」前編集長。1956年生まれ。78年朝日新聞社に入り、経済部記者、「アエラ」編集部員などを経て、2000年「アエラ」編集長。beエディター、出版本部長補佐などを経て、08年10月から「報道ステーション」コメンテーターを務めた。「アエラ」副編集長時代には、中吊り広告下の一行コピーを担当。2012年1月まで「WEBRONZA」編集長。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
一色清
長く生きていると年中行事に新鮮さがなくなっていくのを感じます。春闘もそうで、毎年、経営者と労働組合の同じような芝居を見させられている気がして、年々興味が薄くなっています。それでも、ぎりぎりニュースをフォローしているのは、仕事だからというだけでなく、経営者と労働組合のやりとりの中に今を感じるものが時々あるからです。
今年の春闘では、「賃上げとデフレ克服は関係あるのかないのか」というやりとりです。今年の春闘のスタートとなる19日の労使トップ会談では、連合が「賃金が下がることで価格が下がるという連鎖がデフレの要因」と主張しましたが、経団連は「デフレは少子高齢化による国内市場の縮小やグローバルな競争が激しくなっていることが原因」と主張しました。つまり、連合は「関係ある」、経団連は「関係ない」という立場です。
双方とも、立場上当然の主張でしょうが、
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