一色清
2011年02月03日
長く生きていると年中行事に新鮮さがなくなっていくのを感じます。春闘もそうで、毎年、経営者と労働組合の同じような芝居を見させられている気がして、年々興味が薄くなっています。それでも、ぎりぎりニュースをフォローしているのは、仕事だからというだけでなく、経営者と労働組合のやりとりの中に今を感じるものが時々あるからです。
今年の春闘では、「賃上げとデフレ克服は関係あるのかないのか」というやりとりです。今年の春闘のスタートとなる19日の労使トップ会談では、連合が「賃金が下がることで価格が下がるという連鎖がデフレの要因」と主張しましたが、経団連は「デフレは少子高齢化による国内市場の縮小やグローバルな競争が激しくなっていることが原因」と主張しました。つまり、連合は「関係ある」、経団連は「関係ない」という立場です。
双方とも、立場上当然の主張でしょうが、
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