2011年02月11日
新聞各紙は民主党政権の後見人である同氏が民主党のていたらくぶりを嘆いた箇所だけが、よくある政治面の囲み記事で報じられたが、JALの命運を左右しかねない意外な発言も実はこのときしているのである。
この日、稲盛氏はJALの経営を託された経緯や現在陣頭指揮をとっている再建策に言及した後で、「JALの話はこれくらいにしまして」と過日明らかになった新日本製鉄と住友金属工業の経営統合構想に唐突に触れ、「大変驚くとともに我が意を得たりと思いました」と高く評価して見せた。稲盛氏は、バブル崩壊後20年以上も続く日本経済の低迷について「産業界のリーダーたちが、自分の会社を強くするんだという強烈な願望が欠落していた。日本の経済界のリーダーたちは眠っていた」と指摘したうえで、韓国のサムスンやLGの躍進、中国の製造業に台頭に触れた。
そのうえで、こう言った。
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