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拡大1月に朝日新聞のインタビューに答えた時の日本航空の稲盛和夫会長=東京都品川区の日本航空本社
 日本航空(JAL)の稲盛和夫会長が2月8日、日本記者クラブで開かれた記者会見で、実に意味深長な発言をしている。

 

 新聞各紙は民主党政権の後見人である同氏が民主党のていたらくぶりを嘆いた箇所だけが、よくある政治面の囲み記事で報じられたが、JALの命運を左右しかねない意外な発言も実はこのときしているのである。

 この日、稲盛氏はJALの経営を託された経緯や現在陣頭指揮をとっている再建策に言及した後で、「JALの話はこれくらいにしまして」と過日明らかになった新日本製鉄と住友金属工業の経営統合構想に唐突に触れ、「大変驚くとともに我が意を得たりと思いました」と高く評価して見せた。稲盛氏は、バブル崩壊後20年以上も続く日本経済の低迷について「産業界のリーダーたちが、自分の会社を強くするんだという強烈な願望が欠落していた。日本の経済界のリーダーたちは眠っていた」と指摘したうえで、韓国のサムスンやLGの躍進、中国の製造業に台頭に触れた。

 そのうえで、こう言った。

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筆者

大鹿靖明

大鹿靖明(おおしか・やすあき) ジャーナリスト・ノンフィクション作家(朝日新聞経済部記者)

1965年、東京生まれ。早稲田大政治経済学部卒。ジャーナリスト・ノンフィクション作家。88年、朝日新聞社入社。著書に第34回講談社ノンフィクション賞を受賞した『メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故』を始め、『ヒルズ黙示録 検証・ライブドア』、『ヒルズ黙示録・最終章』、『堕ちた翼 ドキュメントJAL倒産』、『ジャーナリズムの現場から』、『東芝の悲劇』がある。近著に『金融庁戦記 企業監視官・佐々木清隆の事件簿』。取材班の一員でかかわったものに『ゴーンショック 日産カルロス・ゴーン事件の真相』などがある。キング・クリムゾンに強い影響を受ける。レコ漁りと音楽酒場探訪が趣味。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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