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【城繁幸の直言】 入れる会社に入って職歴を磨け

城繁幸

城繁幸 「Joe's Labo」代表取締役

 従来の新卒採用は、「新卒・総合職」という単一の役のみが演じられる舞台のようなものだった。

 その舞台の上で、学生は、いかにそれっぽいキャラを演じられるかに注力し、企業はそれっぽい演じ手を選ぶことに精を出していた。いわば、終身雇用という劇の中で、新卒・総合職というキャラをめぐって、企業も学生も壮大なフィクションを織りなしていたわけだ。

 もっとも、出世以外のキャリアパスが無いわけだから、これはこれで合理的な面もあった。新卒採用という舞台の上で上手く演じられる人材なら、企業というムラ社会の中でも良き村人を演じてくれるに違いないからだ。

 ただ、企業側から見て、このシステムが上手くいっていたのはバブル崩壊までのこと。それ以降は非効率すぎてまったくお話にならなかった。たとえば100人総合職を採ったところで、実際に上級管理職として事業計画を策定するレベルに上がれるのは、せいぜい1割といったところだ。それなのに、採用段階では100人にそういった役回りを要求し、事業プランやキャリアビジョンをエントリーシートにせこせこと書かせるわけだ。

 学生の側も、そんな気概をもつのは実際には一部なのに、 ・・・ログインして読む
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筆者

城繁幸

城繁幸(じょう・しげゆき) 「Joe's Labo」代表取締役

人事コンサルティング「Joe's Labo」代表取締役。1973年生まれ。東京大学法学部卒業後、富士通入社。2004年独立。人事制度、採用等の各種雇用問題において、「若者の視点」を取り入れたユニークな意見を各種メディアで発信中。代表作『若者はなぜ3年で辞めるのか?』『3年で辞めた若者はどこへ行ったのか-アウトサイダーの時代』『7割は課長にさえなれません 終身雇用の幻想』等。

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