松浦新
2011年02月14日
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【ネット探検隊】年金の現状や改革の方向性をネット上のデータを探索しながら明らかにしていく。隊長、隊員は以下の3名。
隊長:香川年男 1973年生まれの37歳。バブル崩壊後、阪神大震災の年に社会に出た。
隊員:本田景子 1985年生まれの25歳。リーマン・ショック前の平成ミニバブル期の採用。
隊員:岡崎金人 1947年生まれの63歳。団塊世代の先頭集団で、定年後も嘱託で働く。
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香川 前回は、年金記録が保険料ではなくて、標準報酬月額という月給に近いもので、それをもとに現役時代の平均月給を計算して年金額を算出することを確かめました。今回は、保険料についても調べたいと思います。
本田 岡崎さんはいくらぐらいの保険料を払ってきたんですか。
岡崎 そんなもの意識してないよ。給料から天引きされていたんだから。
香川 では、この保険料率の変化のグラフを見てもらいましょう。
本田 何ですか、これ。戦後、一気に下がっているのね。2.3%しか払ってない時があるじゃないですか。岡崎さんが働き始めたのはいつでしたか?
岡崎 昭和44(1969)年だった。田舎から出てきて、アルバイトをしながら大学を出たから、初任給は本当にうれしかったなあ。4万円だったから、今から見ると少ない給料でよく働いたもんだ。
本田 当時の保険料率は3.5%ですから、保険料は1400円。これを労使で折半ですから700円ぐらいだったことになりますね。前回に説明があったように、4万円は年金額の計算の時には現在の価値に「再評価」されますね。再評価率の表で1969年を見ると、5.43倍です。ということは、いまの価値で見ると、21万7200円となります。いいお給料ですねえ。さて、いまの若者は、16.058%の保険料率が適用されていますから、この月給で本人負担は1万7000円あまりです。ざっと25倍の負担をしていることになります。40年間銀行に預けておいて、25倍になりますか? 複利計算で年率50%近い金利になります。これじゃあ、保険料を記録していたら、年金記録は世代間格差の問題になっていたかもしれませんね。
岡崎 おれたちの世代は、
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