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 中東諸国が民主化の波に覆われている。このうねりは、中東全域におよび、世界に波及するだろう。革命によって政権が交代する劇的な変化が起こる。チュニジア、エジプト、リビア、と「ドミノ現象」がどこまで広がるのか。予断を許さないが、それはもはや押しとどめがたい歴史的必然とでもいうしかない。その本質はやはり「民主化」だと思う。

 というのは、これはイスラム圏で起きているものの、かつてのホメイニ師のようなカリスマをいただいた「イラン革命」型のイスラム革命ではない。ひとびとは、自由、民主主義、経済発展による豊かさに向かっての解放と開放を求めているのだろう。

 たとえば、テレビカメラの前でエジプトの中年市民は叫んだ。「我々はもとは韓国よりも豊かだったが、独裁のせいでこんなに後れてしまった」…。イラン革命のような歴史的経験はもはや繰り返すまでもない回り道のようなことがらなのだろう。それを賢く回避して、その先へ進みたい、と人びとは考えている、と私は思う。

 だがこれはたんに「フェイスブック革命」や「ツイッター革命」あるいは「インターネット革命」ではないと思う。じつは

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) 上智大学教授(政策ジャーナリズム論)、元朝日新聞論説委員

上智大学教授。群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。富山、奈良、大阪、ニューヨーク、静岡、東京で記者をしてきた。近年は日本の経済政策や世界金融危機など取材。2009年5月から東京本社論説委員室勤務、11年4月からは編集委員も務め、14年4月から現職。著書に「財政構造改革」「消費税をどうするか」(いずれも岩波新書)、「デフレ論争のABC」(岩波ブックレット)。

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