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 北アフリカ・中東情勢の緊迫が続く中、原油価格上昇の世界経済への影響が懸念され始めている。しかし、価格が上がっているのは、原油だけではない。2009年半ば以降、商品市場では、農産物、非鉄金属など幅広い品目で価格が上昇している。

 価格上昇の背景としてまず挙げられるのは、新興国経済での需要拡大である。所得水準向上による食生活の変化もあろう。肉消費量の拡大は牛・豚の飼料となる穀物価格を、コーヒー愛飲者の広がりはコーヒー豆価格を上昇させる。中間層の消費拡大やインフラ需要の増大も素原材料価格の上昇圧力となる。

 次に、供給制約がある。農産物価格の上昇は、ロシアの旱魃、オーストラリアの洪水など天候不順が拍車をかけた。そして足元では、中東情勢の緊迫化が原油の供給制約懸念を高めている。

 さらに、これらの需給要因を材料に、価格の上昇幅を拡大させてきたのが、

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筆者

武田洋子

武田洋子(たけだ・ようこ) 三菱総合研究所チーフエコノミスト

【退任】三菱総合研究所 政策経済・研究センター チーフエコノミスト。東京都生まれ。ジョージタウン大学公共政策大学院修士課程修了。94年に日本銀行入行後、海外経済の分析、外貨準備の運用、内外金融市場のモニタリング・分析、外国為替市場における平衡操作担当などを歴任。09年4月より現職。専門は国際金融、マクロ経済、公共政策。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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