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 菅内閣の支持率低下が止まらない。すでに内閣支持率の危険水準と言われる20%を割り込んだ調査結果もある。なぜ支持率が低下し続けるのか。「マニフェストはちっとも守らないし、一体何をしようとしているのかビジョンが見えない」という意見が圧倒的だ。しかし、私は菅政権がやろうとしていることは、むしろどんどん明確になってきていると思う。

 民主党は、自民党よりも幅広い政治理念を持つ人たちの集まりだ。最も理念が異なるのは、小沢・鳩山グループと前原・野田グループの間だ。この両極端のグループの中間に多くの議員がいる。それでは、この二つのグループの思想がどのように違うのか。よく言われるのが、小沢・鳩山グループがリベラル、前原・野田グループが保守ということだ。私自身もそういう評価をしばしばするし、必ずしも間違いではないのだが、実はそれは正確でない。

 両者の本質的な違いは、権力との対峙の仕方だ。小沢・鳩山グループは、現代の日本社会を支配する三大権力と対決姿勢を取る、三大権力とは、(1)官僚、(2)財界、(3)アメリカだ。この三大権力との関係を変えようという政策を掲げるのが小沢・鳩山グループであり、三大権力に迎合しようというのが前原・野田グループなのだ。だから小沢・鳩山グループ=反権力、前原・野田グループ=親権力というのが、正確な評価だと思う。

 政権交代を果たした2009年のマニフェストは、小沢一郎氏が代表代行の時に作られ、小沢氏が幹事長のときに総選挙が行われた。だから、2009年のマニフェストは小沢思想にあふれている。

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筆者

森永卓郎

森永卓郎(もりなが・たくろう) 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授

1957年7月生まれ。東京都出身。東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、現在、経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。そのほかに、金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。日本人のラテン化が年来の主張。

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