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大震災を機に世界企業に脱皮しよう

木代泰之

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

拡大レクサスブランドのハイブリッド車の生産を再開するトヨタ自動車九州の宮田工場=福岡県宮若市
 大震災から20日近くたち、企業の現場では少しずつ生産が回復している。この間、日本の製造業がいかに世界各国にハイテク部品や素材を広く供給しているか、再認識させられる日々だった。網の目のように世界に張りめぐらされた日本製品のサプライチェーン。その寸断が世界の企業に生産停止や減産をもたらした。

 その反省を踏まえて海外に工場を移す企業が増えるだろう。だが、これを「空洞化」だの「脱出」だのと論じるのは正しくない。もともとグローバルな時代である。今回の混乱は、日本の製造業がもっと世界で責任を果たせる強い体質の企業にならなくてはいけないことを教えている。世界企業に脱皮することが、「災い転じて福となす」である。

 部品不足でとくに困った国が韓国だ。日本への依存率が際立って高い。地震直後から経済界をあげて被害を注視し、どの企業がどんな部品不足で困っているかを詳細に情報収集してきた。明らかになったのは、小さな日本製部品の不足がより大きな部品の不足を生み、さらには最終製品の減産や生産停止にいたるという連鎖の姿である。 ・・・ログインして読む
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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

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