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政治家の奇妙な責任の取り方

原田泰

原田泰 原田泰(早稲田大学教授)

 ◇これは美談ではないか◇

 もはや多くの人が忘れてしまっただろうが、前原誠司外相が、在日韓国人からの25万円の政治献金で外相を辞任した。報道されたところによると、前原氏を少年時代から知っている近所の焼き肉店の女性店主は、「前原さんの家庭は貧しく、苦労して議員になったので応援したかった。在日の献金がダメだとは知らず迷惑をかけた」と語ったという。事実がこれだけなら、美談ではないだろうか。

拡大3月6日、外務省での記者会見を終えた前原誠司外相。在日外国人からの政治献金受け取り問題の責任をとって辞任した
 誰も25万円で政治家を動かせるとは思っていない。政治家は無数の人々から政治資金を集める。通称の日本名で寄付されても、スタッフは誰も気づかない。よほどの大口でなければ、政治家本人にも報告しない。

 また、25万円の寄付で有力政治家を辞任に追い込むことができれば、悪用される危険もある。左派の在日韓国人が右派の政治家に寄付をして、わざと辞任させることも可能になる。しかも、税額控除制度によって、ほとんどの寄付金が還付される。コストをかけずに嫌いな政治家を辞任に追い込めることになる。

 これは民主党だけの問題ではないはずだ。実際、 ・・・ログインして読む
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筆者

原田泰

原田泰(はらだ・ゆたか) 原田泰(早稲田大学教授)

 早稲田大学教授。1974年東京大学卒業後、同年経済企画庁入庁、経済企画庁国民生活調査課長、同海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長などを経て、2012年4月から現職。「日本はなぜ貧しい人が多いのか」「世界経済 同時危機」(共著)「日本国の原則」(石橋湛山賞受賞)「デフレはなぜ怖いのか」「長期不況の理論と実証』(浜田宏一氏他共著)など、著書多数。政府の研究会にも多数参加。

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