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世界のエネルギー政策を変える可能性

小此木潔

小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授

拡大福島第一原子力発電所。中央右から1、2、3、4号機=3月20日午前、福島県大熊町、エア・フォート・サービス提供
 東日本大震災と原発大事故は、世界経済に大きな影響を及ぼしつつある。当面の影響として考えられるのは、以下の4点である。

(1)日本のGDPの落ち込みや株式相場の下落などによる金融市場でのショック

(2)自動車部品の供給不足などによる生産・物流面での打撃

(3)大震災の後遺症としての計画停電や風評被害がもたらす生産拠点の移動など

(4)原発事故とそれによる汚染の継続がもたらすさまざまな影響

 このうち(1)と(2)はグローバリゼーションの現実がもたらす避けられないものであり、(1)は比較的短期間で終わりつつあるようだ。(2)は多少時間はかかっても、日本での生産・物流が立ちなおるにつれて、改善しつつある。やがて復興需要が盛り上がるにつれて、市場も生産も好循環に復帰し、さらに新しい成長につながっていくかもしれない。それが世界経済にとっても好ましい影響を及ぼすことになるだろう。

 (3)は、どのような広がりを見せるか、はっきりしない。関東圏での計画停電をきらって、

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授

群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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