一色清
2011年04月29日
福島第一原子力発電所の事故で「FUKUSHIMA」は世界が注目するキーワードになった。世界の多くの国の人々は、単に対岸の火事として眺めているのではなく、自分たちにも降りかかる可能性のある出来事として、深い心配とともに見守っている。まさに、これからの地球の進路に関わる問題という認識があるように感じる。
今、日本がやるべきことは、事故の収束に全力を尽くすことではあるが、世界に向けて、事故を教訓にエネルギーのあり方を考え直すメッセージを伝えることや日本が受けている風評被害を払拭することも急がないといけない。そうした場として最適なのは、世界の首脳が一堂に会するサミットだ。
今年のG8サミットは5月26、27日にフランスのドービルで開かれる。菅首相はそこでエネルギー政策の新構想を公表する考えを明らかにしている。ただ、あと1カ月もないサミットでどこまで踏み込んだ構想を公表できるのか、はなはだ疑問だ。また、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください