【退任】週刊紙「アエラ」前編集長。1956年生まれ。78年朝日新聞社に入り、経済部記者、「アエラ」編集部員などを経て、2000年「アエラ」編集長。beエディター、出版本部長補佐などを経て、08年10月から「報道ステーション」コメンテーターを務めた。「アエラ」副編集長時代には、中吊り広告下の一行コピーを担当。2012年1月まで「WEBRONZA」編集長。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
一色清
福島第一原子力発電所の事故で「FUKUSHIMA」は世界が注目するキーワードになった。世界の多くの国の人々は、単に対岸の火事として眺めているのではなく、自分たちにも降りかかる可能性のある出来事として、深い心配とともに見守っている。まさに、これからの地球の進路に関わる問題という認識があるように感じる。
今、日本がやるべきことは、事故の収束に全力を尽くすことではあるが、世界に向けて、事故を教訓にエネルギーのあり方を考え直すメッセージを伝えることや日本が受けている風評被害を払拭することも急がないといけない。そうした場として最適なのは、世界の首脳が一堂に会するサミットだ。
今年のG8サミットは5月26、27日にフランスのドービルで開かれる。菅首相はそこでエネルギー政策の新構想を公表する考えを明らかにしている。ただ、あと1カ月もないサミットでどこまで踏み込んだ構想を公表できるのか、はなはだ疑問だ。また、
論座ではこんな記事も人気です。もう読みましたか?