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新潟3区・毒まんじゅう・原発電気代/清算するべき時

小森敦司

小森敦司 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

 「東京に作れないものを作る。作ってどんどん電気を送る。そしてどんどん東京からカネを送らせるんだ」

 「アサヒグラフ」の1988年6月10日号に、田中角栄元首相が久々にお国入りを果たした時のことが出ている。その記事にあるのが元首相のこの言葉だ。元首相のおひざ元にできた新潟県・柏崎刈羽原発を指すのは間違いない。

 この関係を制度化したのが電源三法だ。田中首相、中曽根康弘通産相時代の1974年にできた。電気代の一部を電源開発促進税として集め、発電所の地元市町村への交付金に回す。福島大の清水修二副学長は冒頭のエピソードをもとにこれを「新潟3区的発想」と名づける。

 確かに落ちるカネはすごい。資源エネルギー庁の「電源立地制度の概要」というパンフレットには、 ・・・ログインして読む
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筆者

小森敦司

小森敦司(こもり・あつし) 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

東京都出身。1987年入社。千葉、静岡両支局を経て、名古屋や東京の経済部に勤務、金融や経済産業省を担当。ロンドン特派員も経験し、社内シンクタンク「アジアネットワーク」では地域のエネルギー協力策を研究。現在、エネルギー・環境分野を担当、とくに原発関連の執筆に力を入れている。著書に「資源争奪戦を超えて」「日本はなぜ脱原発できないのか」、共著に「失われた〈20年〉」、「エコ・ウオーズ~低炭素社会への挑戦」。

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