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「浜岡停止」から根本論議を始めたい/孫社長の提言に寄せて

小森敦司

小森敦司 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

 菅直人首相による浜岡原子力発電所の停止要請は、唐突感をもって迎えられている。だが、このことを、福島第一原発の事故を経た後の、日本のエネルギー政策を根本から議論するスタートラインにするべきだ、と筆者は考える。そのためには、電気をめぐる二つの神話を今こそ、ぬぐいさらないといけないと思う。

 それは、「原発は絶対に安全だ」という神話と、「再生可能エネルギー(自然エネルギー)は高コストで質が悪い」という神話だ。前者は、福島の事故でぐらつきつつあるが、後者は、なにやら神通力があって、それで「原発なしで日本のエネルギーは成り立たないではないか」論がいまも根強い。でも、真正面から、そんな神話をおかしいと唱える企業経営者も現れた。

拡大孫正義社長

 「私も原発が経済的だと信じておりました」。ソフトバンクの孫正義社長は4月下旬、民主党・復興ビジョン検討チームの会合でそう語った。映し出されたパワーポイントには、 ・・・ログインして読む
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筆者

小森敦司

小森敦司(こもり・あつし) 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

東京都出身。1987年入社。千葉、静岡両支局を経て、名古屋や東京の経済部に勤務、金融や経済産業省を担当。ロンドン特派員も経験し、社内シンクタンク「アジアネットワーク」では地域のエネルギー協力策を研究。現在、エネルギー・環境分野を担当、とくに原発関連の執筆に力を入れている。著書に「資源争奪戦を超えて」「日本はなぜ脱原発できないのか」、共著に「失われた〈20年〉」、「エコ・ウオーズ~低炭素社会への挑戦」。

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