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 ある女子大で私は非常勤講師をしている。教え子がこんなことを言っていた。共学の大学に通う友人からこう言われたという。「○○ちゃんの大学にきている求人票を見せてほしい」。女子大にきている求人なら、女性を本当に採用する可能性が高いからだ。

 私は母子家庭で育った。大企業に勤めていた頃は何度か女性の上司の元で仕事をし、同世代の女友達が出産育児と仕事の両立をしている様子を間近で見てきた。そして今、女子大で教える立場から、女性の雇用について、高い問題意識をもってきた。

 今年も新卒の就職率が発表された。文部科学省と厚生労働省が全国で調査した2011年春に大学を卒業した人の就職率は、4月1日時点で91.1%であり、前年の同じ時期の91.8%から低下し、2000年4月と並んで過去最低だった。

 このデータ自体、一部の大学を抜粋して集計したものであり、東日本大震災の影響で集計できていないデータもあること、そもそも卒業が近づくにつれて就職留年を選ぶ学生がいて分母の就職希望者が減ることなどがあり、実態と乖離しているという指摘が大学関係者からは指摘されているが、これはいずれ問題にするとして一旦置いておこう。

 この発表によると、

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筆者

常見陽平

常見陽平(つねみようへい) 千葉商科大学国際教養部准教授 いしかわUIターン応援団長  社会格闘家

一橋大学商学部卒業、同大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、フリーランス活動を経て2015年より千葉商科大学国際教養学部専任講師(2020年4月より准教授)。専攻は労働社会学。執筆・講演など幅広く活動中。『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社新書)、『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞社)、『「就活」と日本社会』(NHK出版) SNS  twitter yoheitsunemi  facebook yoheitsunemi

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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