原田泰
2011年06月03日
菅総理が福島原発の事故処理で海水注入をやめろと言ったか言わないかで迷走していたら、実は現場では海水注入を続けていたという事件があった(2011年5月27日朝刊各紙)。
新聞やテレビは不思議な事件のように報道していたが、大きな組織にいたことのある人のほとんどは、実は分かるのではないか。マスコミも大きな組織である。新聞社やテレビ局のサラリーマンは、実は分かっているのではないか。
◇事件の真相は明確◇
総理に海水注入を中断すべきか、続けるかなど分かるはずがない。原発の専門家に聞くしかない。専門家とは、東電の本社の人間と役人と班目春樹原子力安全委員会委員長など役所の連れてきた専門家である。
総理は、おそらく、これらの専門家に話を聞いても埒が明かないので、そうとうにイラカンになっていたのだろう。しかし、
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