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フクシマの米は安全か?

青山浩子

青山浩子 農業ジャーナリスト

 福島県のある農家と会った時「(原発事故があって)米がきちんと売れるのだろうか」と不安げに話していた。逆に、消費者の中には「福島の米は安全なのか」と心配する人もいるだろう。

 農水省は稲の安全性確保に関し、早くから対応策を講じてきた。4月22日には、福島第一原発から半径20キロメートル圏内ならびに計画的避難区域、緊急時避難準備区域での稲の作付けを禁止する「作付け制限」をおこなった。

 過去のデータから、水田の土壌中の放射性セシウム濃度が玄米に移行する割合(移行係数)が0.1と突き止めていた。つまり、土壌のセシウム濃度が5000Bq/kg以下であれば、玄米に含まれる線量は500Bq/kg以下となる。食品衛生法上の暫定規制値に収まり、食べても問題ない数値といえる。

 この基準にもとづき、福島原発から近い水田の土壌中のセシウム濃度を測り、政府は20キロメートル圏内での作付けを制限すると決めた。

 野菜や果物の場合、移行係数の確定が6月まで遅れ、生産現場は混乱したが、主食だけあって稲の場合データも豊富で対応が早かった。

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筆者

青山浩子

青山浩子(あおやま・ひろこ) 農業ジャーナリスト

1963年愛知県生まれ。86年京都外国語大学英米語学科卒業。JTB勤務を経て、90年から1年間、韓国延世大学に留学。帰国後、韓国系商社であるハンファジャパン、船井総合研究所に勤務。99年より農業関係のジャーナリストとして活動中。1年の半分を農村での取材にあて、奮闘する農家の姿を紹介している。農業関連の月刊誌、新聞などに連載。著書に「強い農業をつくる」「『農』が変える食ビジネス」(日本経済新聞出版社)「農産物のダイレクト販売」(共著、ベネット)などがある。茨城大学農学部非常勤講師もつとめる。

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