小此木潔
2011年07月07日
これは原発・新エネルギー政策に限らず、すべての政策に言えることだ。財政改革しかり、社会保障改革しかり、である。総選挙のテーマとしてエネルギー政策の転換がふさわしいと本気で考えているのなら、その考えをちらつかせる程度で終わらせるのでなく、もっと堂々と語るべきではないのか。やるなら、小泉氏のように「愚直」に(私は小泉路線には誤りや弊害が多かったと考えているのだが、愚直とみえるしたたかなスタイルだけは評価したい)やらなくては、話にもならない。周囲を失望させたり、不快にさせて終わるだけである。
気の毒だが、菅首相のこれまでの言動を見る限り、単なるこけおどしとしか思えないのである。解散という展開もありうると思わせておいて、あわよくば多少の延命効果を、と小手先の策を弄しているようにしか見えない。
もっとも、
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