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 菅首相に言いたい。やるなら本気でやってみよ、と。人気取りやこけおどしでは、恥の上塗りにしなからない、と。

 これは原発・新エネルギー政策に限らず、すべての政策に言えることだ。財政改革しかり、社会保障改革しかり、である。総選挙のテーマとしてエネルギー政策の転換がふさわしいと本気で考えているのなら、その考えをちらつかせる程度で終わらせるのでなく、もっと堂々と語るべきではないのか。やるなら、小泉氏のように「愚直」に(私は小泉路線には誤りや弊害が多かったと考えているのだが、愚直とみえるしたたかなスタイルだけは評価したい)やらなくては、話にもならない。周囲を失望させたり、不快にさせて終わるだけである。 

拡大何を思う?菅直人首相=6月20日、国会で
 あだやおろそかにエネルギー政策と選挙をからめて、いかにも「何か持っている」かのように思わせぶりな態度をとるのは、不真面目にすぎる。腹案があるなどと言っていた「方便」主義の鳩山前首相を思い出し、よけいに不快指数が高まってくる。政権交代後のオウンゴール連発はいいかげんにやめてほしい。

 気の毒だが、菅首相のこれまでの言動を見る限り、単なるこけおどしとしか思えないのである。解散という展開もありうると思わせておいて、あわよくば多少の延命効果を、と小手先の策を弄しているようにしか見えない。

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) 上智大学教授(政策ジャーナリズム論)、元朝日新聞論説委員

ジャーナリスト、上智大学教授。群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。富山、奈良、大阪、ニューヨーク、静岡、東京で取材。論説委員、編集委員を経て2014年から現職。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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