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原発―「10万年の安全」と「コスト6円」の断絶

小森敦司

小森敦司 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

 「ここは、言うならば埋蔵場所です。ある物からあなたを守るために、その物を埋めました。この場所への進入はご遠慮ください」――こんな語りで始まるドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」を筆者も見てきた。

 「ある物」とは、原発から出る核のごみ「高レベル放射性廃棄物」だ。映画は、それを地中深くに埋めるフィンランドの「オンカロ(隠された場所)」の建設に関わる人たちを追っている。

 とても静かな展開なのだけれど、ホラー映画より、怖くなってしまった。オンカロの耐用年数は10万年とされる。人体に害がなくなる期間を想定してのことだ。でも、オンカロそのものは、

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筆者

小森敦司

小森敦司(こもり・あつし) 朝日新聞経済部記者(エネルギー・環境担当)

東京都出身。1987年入社。千葉、静岡両支局を経て、名古屋や東京の経済部に勤務、金融や経済産業省を担当。ロンドン特派員も経験し、社内シンクタンク「アジアネットワーク」では地域のエネルギー協力策を研究。現在、エネルギー・環境分野を担当、とくに原発関連の執筆に力を入れている。著書に「資源争奪戦を超えて」「日本はなぜ脱原発できないのか」、共著に「失われた〈20年〉」、「エコ・ウオーズ~低炭素社会への挑戦」。

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