小森敦司
2011年07月11日
「ここは、言うならば埋蔵場所です。ある物からあなたを守るために、その物を埋めました。この場所への進入はご遠慮ください」――こんな語りで始まるドキュメンタリー映画「100,000年後の安全」を筆者も見てきた。
「ある物」とは、原発から出る核のごみ「高レベル放射性廃棄物」だ。映画は、それを地中深くに埋めるフィンランドの「オンカロ(隠された場所)」の建設に関わる人たちを追っている。
とても静かな展開なのだけれど、ホラー映画より、怖くなってしまった。オンカロの耐用年数は10万年とされる。人体に害がなくなる期間を想定してのことだ。でも、オンカロそのものは、
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