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牛肉汚染の賠償 東電は拒否せよ

原田泰

原田泰 原田泰(早稲田大学教授)

 ◇東電には頑張って欲しい◇

 放射性物質で汚染された稲藁を食べた牛の肉が汚染され、その肉が沖縄を除く全都道府県で販売されていた。

 農水省は、汚染基準値を超えた牛肉を買い上げて処理するようだが、私は、東京電力には、その費用を賠償することを断固として拒否していただきたいと思う。そもそも、汚染された稲藁を食べさせなければ牛肉が汚染されることはなかった。

 汚染された稲藁がなければ、肉牛農家は、汚染されていない稲藁なり、別の飼料を食べさせていただけだ。牛肉よりも稲藁の方がずっと安い。東電は、稲藁を買い取って処理する費用を負担するだけで良かったはずだ。

 東電は、稲藁買取り費用にあたる費用のみを負担し、牛肉買取り費用を負担すべきではない。そのためには、最高裁まで争うべきだ(小分けしてホームセンターに並べる前の腐葉土はとてつもなく安いはずだ。腐葉土でも同じことが言える)。

◇企業の責任と政府の責任◇

 原発の敷地外に排出された放射能物質をどう処理するかは、政府と東電の共通の責任である。一私企業が、住民に、ここから避難せよとか、これは食べるなとか指示することはできない。東電には、 ・・・ログインして読む
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筆者

原田泰

原田泰(はらだ・ゆたか) 原田泰(早稲田大学教授)

 早稲田大学教授。1974年東京大学卒業後、同年経済企画庁入庁、経済企画庁国民生活調査課長、同海外調査課長、財務省財務総合政策研究所次長などを経て、2012年4月から現職。「日本はなぜ貧しい人が多いのか」「世界経済 同時危機」(共著)「日本国の原則」(石橋湛山賞受賞)「デフレはなぜ怖いのか」「長期不況の理論と実証』(浜田宏一氏他共著)など、著書多数。政府の研究会にも多数参加。

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