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日本国債に暴落のリスクはあるのか

森永卓郎

森永卓郎 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授

 GDPの2倍という世界最大の借金を抱える日本の財政は、破たん寸前だ。このままいけば、国際価格の下落=金利の急騰が発生し、予算が組めなくなる。それは国家自身の破たんを意味する。今後増え続ける社会保障財源のことを考えても、いま大規模な増税を計るしかない。

 これが、多くの識者や国民が共有する「常識」だろう。しかし、私は、少なくとも短期的に日本の財政や経済が破たんすることはあり得ないと考えている。

 3月に東日本大震災が発生して、日本経済が大きな傷を負った時、為替市場では円高になり、債券市場では日本国債が値上がりした。7月から8月に米国の債務上限法案の調整が難航し、欧州中央銀行の国債買い取りプログラム再開で、景気の先行き不安が世界に広がった時も、為替市場では円高になり、債券市場では日本国債が値上がりした。世界は日本国債を、最も安全な資産をみなしている。それは一体なぜなのか。

 私は日本財政の最大の安全網は、 ・・・ログインして読む
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筆者

森永卓郎

森永卓郎(もりなが・たくろう) 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授

1957年7月生まれ。東京都出身。東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、現在、経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。そのほかに、金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。日本人のラテン化が年来の主張。

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