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ドル没落は通貨動乱の時代を告げる

小此木潔

小此木潔 ジャーナリスト、元上智大学教授

 マグニチュード9・0の大震災が「大地動乱の時代」の象徴であるように、最近のドル安は「基軸通貨ドルの没落」と「通貨動乱の時代」の幕開けを告げている、と考えるべきではないだろうか。

 さきに米連邦準備制度理事会(FRB)の公開市場委員会(FOMC)決定が明らかにしたように、米国は日銀がこれまで実施してきた非伝統的手法を駆使して金融緩和を続ける。

 しかも「少なくとも」向こう2年間はゼロ金利を継続するという。いわゆる時間軸効果によって金利を低く誘導しつつマネーサプライを引き続きジャブジャブの状態にしておくか、場合によってはQE3という第3次の量的緩和策によってでも増やすことをいとわない姿勢である。

 そうしないと景気刺激ができないところに米政府は追い込まれている。なぜならば、

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筆者

小此木潔

小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授

群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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