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素材・部品では限界。円高生かし転換を

木代泰之

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

 3月の大震災で日本製の素材・部品の供給(サプライチェーン)が途切れ、その広がりと強さが世界で再認識された。さすが日本の製造業である。だが、その後ずっと気になっていることがある。

 素材・部品の供給で高い世界シェアを握っているのに、最終製品のレベルでは(自動車など一部を除き)国際競争力を失い、外国企業に負けているものが多いという事実である。しかも年々その傾向が強まり、製造業の利益率は低くなっている。

 競争力を失う原因は明らかだ。IT(情報通信技術)の発達とグローバル化で技術革新のスピードが驚くほど速くなり、それを上手に経営に取り込む世界の新興勢力に、日本企業がついて行けなくなっているのだ。敗退や劣勢は半導体、パソコン、液晶パネルと続き、有機EL、スマートフォン、タブレット端末もこのままでは危うい。

 しかし希望はある。

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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

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