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民主党新代表は、支持率や選挙を気にするな

山下一仁

山下一仁 キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

 批判が強かった菅直人前総理に対する評価から始めよう。新代表には人の振り見てわが振り直してもらいたいからだ。

 前回の代表選後、ともに戦った小沢氏と融和して、挙党態勢を築くという趣旨の発言をしていたのだが、実際には「小沢外し」の路線を強めた。小沢氏に対する評価は別として、国民は、以前はトロイカ体制として一緒に釣りまでしていたのに、なぜ言をひるがえすのか、またなぜ、そこまで執拗に小沢氏を憎むのか、菅氏の言葉と心のギャップ、偏執性に、嫌悪感を抱いたのではないだろうか。

 また、菅政権の民主党は、反小沢、親小沢に分かれ、完全に分裂状態にあったと国民は評価していたのではないだろうか。自民党政権の時にも、主流派、非主流派に分かれた抗争はあった。しかし、大きな政策の方向について、際立った対立があったわけではなかった。

 菅政権では、マニフェストについて、野党の協力を得るために見直しが必要だとする主流派と国民との約束なので見直すべきではないとする非主流派が対立した。党を代表して野党と折衝に当たる幹事長が、約束したことが守られないのは政党としての体をなしていないのではないか、と野党側から批判された。主流派にとっては、与党内の非主流派よりも、野党の自民党の方が政策的に近いと感じていたのではないだろうか。国民はそう感じたはずだ。

 重大なことは、菅氏の資質である。 ・・・ログインして読む
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筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

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