木代泰之
2011年09月03日
「日立製作所と三菱重工が経営統合する」という日経新聞の記事(8月4日)は結局、誤報に終わるようだ。しかし、ある壮大な期待を世間に抱かせたことは間違いない。売上高を足せば米GEやドイツのシーメンスを上回る巨大企業になるというだけではない。これら老舗のインフラ企業が果たす役割が昨今見直され、この国にとって重要なポジションを占めるようになっているからだ。
世界がインターネットやIT企業の発展に目を奪われている間は地味な存在だったが、周りが変化して、いつの間にか「底光りする注目企業」になっていた。統合が事実なら、まさにツボにはまったニュースだったのだ。
日本に限らず、
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