茂木崇
2011年09月21日
デジタルの時代になり、既存のジャーナリズムの多くで経営が行き詰っている。
アナログの時代には、既存ジャーナリズムは参入障壁を築くことに成功したため、少数の情報の送り手対多数の情報の受け手という図式が成立していた。新聞産業は輪転機と宅配網により参入障壁を築いた。テレビ局は電波が希少であるため免許制で、ライバル局が続々と増えることはない。このため、既存のジャーナリズムは大きな利益を上げることができた。
だが、デジタルの時代になり、情報の発信はわずかなコストで簡単にできるようになった。メール、ホームページ、ブログ、フェイスブック、ツイッターなどなど、今や誰でも気軽に情報を発信できる。このため、情報の需給のバランスが崩れて情報の価格は安くなり、既存ジャーナリズムが利益を上げるのは難しくなった。
これまでのビジネスモデルにしがみついていれば、自滅が訪れるのを待つばかりになる。そこで、欧米ではアントレプレニュリアル・ジャーナリズムという考え方が現れている。技術を駆使し、起業家精神を発揮して新しいジャーナリズムのあり方を
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