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拡大あきたこまちの収穫風景=2011年9月8日、秋田県湯沢市川連町

 今年7月、平成22年産米の卸売業者間の取引価格が、東日本大震災前から7月にかけて3割から5割も上昇した。また、9月には、JA全農は卸売業者に販売する平成23年産米の価格を前年同期に比べ9~16%引き上げている。米価は高騰するのだろうか? 

 米価も他の財の価格と同様、需要と供給で決定される。需要が増えたり、供給が減少すれば、価格は上がる。逆に、需要が減少したり、供給が増えれば、価格は下がる。短期的な上げ下げはともかく、基調としては、どうなのだろうか。

 次のグラフはここ10年程の米価の推移である。平成15年産米価が突出して高くなっているのは、平年作に比べ10%の減産(作況指数90)となったからである、しかし、基調としては、10年間で35%もの下落である。 

拡大■米価の推移

 なぜ、米価は低下傾向にあるのだろうか?また、今後もこの傾向は続くのだろうか?

 需要は確実に ・・・ログインして読む
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筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

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