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スズキ・VWのスピード離婚、当初からの予感

永井隆 ジャーナリスト

 「結婚して離婚したのと同じ。縁がなかったと、互いに笑って別れるのがいい」

 鈴木修スズキ会長兼社長は9月12日の緊急会見でこう語り、独フォルクスワーゲン(VW)との資本業務提携を解消すると発表した。両社が提携してから破談まで、わずか1年9カ月。芸能人夫婦のようなスピード離婚だが、VW側は未だに離婚届に判を押す決定をしてはいない。

拡大記者会見するスズキの鈴木修会長兼社長(左)とフォルクスワーゲンのビンターコルン会長=2009年12月9日夕、東京都港区

 両社は2009年12月に包括提携契約を結び、VWはスズキに19・89%、スズキはVWに1.5%を相互出資。VWはスズキ株取得に約2200億円を投じたものの、現在の時価は約1700億円に下落。離婚を巡り両社の間でこれからも一波乱あるかもしれない。

 しかし、そもそもなぜ両社は短期間に破談したのか。さらに、スズキはこれからどうなるのだろう。

 2010年の年明け、すなわち2009年12月にVW・スズキの包括提携合意がなされた直後、鈴木会長は筆者に次のように話した。

 「GM(米ゼネラルモーターズ)は、大らかなアメリカ人のオジサンだった。『好きなようにやっていい』と自由にさせてくれたから、スズキは大きく飛躍できたんだ。ただし、 ・・・ログインして読む
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筆者

永井隆

永井隆(ながい・たかし) ジャーナリスト

ジャーナリスト。1958年生まれ、群馬県桐生市出身。明治大学卒。1992年、勤務先の新聞社が実質的に経営破たんし、新聞を休刊。これに伴い失業を経験。93年にフリーで独立。新著に「サントリー対キリン」(日本経済新聞出版社)。著書に「人事と出世の方程式」、「国産エコ技術の突破力!」、「ビール最終戦争」、「敗れざるサラリーマンたち」など。

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