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モナコで見た豪奢と地中海の明暗

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

 フランスを旅行する途中、モナコ公国に立ち寄った。ちょうど「国際ヨットショー2011」のさなかだった。港には最新鋭の巨大ヨットや、顧客たちが乗ってきた大小のヨットがひしめき、空港には数えきれないほどの自家用機が集結。夜になると高級車が並ぶカジノが富豪たちの社交場になっていた。 

拡大モナコのエルキュール港を埋め尽くした豪華ヨット

 いま欧州は「コンフィデンシャル・クライシス(信用危機)」で揺れ動いている。ギリシャのデフォルトに身構え、イタリアやスペイン、フランスまでが波及懸念に気をもんでいるとき、モナコでは世界の桁はずれの富裕層向けのイベントが営まれていた。

 地中海に面したモナコは人口3万5000人の小国だが、ユーロ経済圏の拡大ともに不動産投資が集中し、マンションの家賃はこの10年で3-10倍に高騰した。それでも人気は衰えず、欧州の不景気をよそに、家賃は今も上がり続けている。

 この街に住むメリットは、

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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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