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データベース・ジャーナリズムが切り開く豊かな可能性

茂木崇 ニューヨーク・メディア文化研究者

 10月3日の週に、「ワシントンポスト」のデジタル戦略の責任者として名をはせたジム・ブレイディが来日し、日本各地のアメリカンセンターで講演を行った。

 筆者は3日の東京での講演で司会兼コメンテーターを務めた。ブレイディの講演はパワーポイントのスライドが101枚に及ぶ膨大な分量で、アメリカのジャーナリズムの最先端の動きを包括的に論じたものであった。

 本稿では、この講演で取り上げられたデータベース・ジャーナリズムについて述べてみたい。というのは、日本のジャーナリズムがアメリカと比べてもっとも遅れている領域の一つだからである。

 データベース・ジャーナリズムとは、その名の通り、情報をデータベースとして提供するジャーナリズムのあり方を指す。記事でストーリーとしてニュースを伝えるのではなく、生のデータを分かりやすい形で提示するジャーナリズムのあり方である。

 例えば、「ワシントンポスト」はThe U.S. Congress Votes Database(http://projects.washingtonpost.com/congress/112)を提供し、1991年以降の連邦議会での全ての法案審議における議員の行動を網羅している。

 「ワシントンポスト」はまた、

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筆者

茂木崇

茂木崇(もぎ・たかし) ニューヨーク・メディア文化研究者

東京工芸大学専任講師。1970年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専門はマス・コミュニケーション論、アーツ・マネジメント論で、守備範囲はニューヨークの新聞、雑誌、出版、テレビ、デジタルメディア、広告、音楽、ブロードウェイ。共著に『コミュニケーションの政治学』(慶應義塾大学出版会)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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