2011年11月26日
後から振り返れば2011年の東京モーターショーはクルマの自画像を大きく変える契機となるだろう。「3・11」は原子力発電を主役とする大規模発電システムの限界を見せつけ、新たな電力需給システムの必要性を浮き彫りにした。その時代の潮流は電気自動車やプラグインハイブリッドといった電動化されたクルマに社会システムを構成するデバイスとしての活躍の場を与えるに違いない。クルマはパーソナルな利用だけを目指す存在ではなくなる。
クルマは好きなときにどこにでも行ける自由を人類にもたらした。いわばパーソナルなニーズを満たす存在だった。だが、どうやら21世紀のクルマは社会インフラやコミュニティーにつながる存在として新たな役割を演じそうだ。
電気自動車はその価格や走行距離、充電時間などを考えれば、従来のクルマに比べて使い勝手はまだまだだ。当面は街乗りのコミューターとして使われるのが主流だろう。一方、
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