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クルマがネットワークの結節点になる

安井孝之

 後から振り返れば2011年の東京モーターショーはクルマの自画像を大きく変える契機となるだろう。「3・11」は原子力発電を主役とする大規模発電システムの限界を見せつけ、新たな電力需給システムの必要性を浮き彫りにした。その時代の潮流は電気自動車やプラグインハイブリッドといった電動化されたクルマに社会システムを構成するデバイスとしての活躍の場を与えるに違いない。クルマはパーソナルな利用だけを目指す存在ではなくなる。

 クルマは好きなときにどこにでも行ける自由を人類にもたらした。いわばパーソナルなニーズを満たす存在だった。だが、どうやら21世紀のクルマは社会インフラやコミュニティーにつながる存在として新たな役割を演じそうだ。

拡大住宅やプラグインハイブリッド車で電気を効率的に使う実証実験。トヨタ自動車や日立製作所など4社が参加している=2010年11月、青森県六ケ所村

 電気自動車はその価格や走行距離、充電時間などを考えれば、従来のクルマに比べて使い勝手はまだまだだ。当面は街乗りのコミューターとして使われるのが主流だろう。一方、 ・・・ログインして読む
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筆者

安井孝之

安井孝之(やすい・たかゆき) 

1957年4月16日、兵庫県丹波市生まれ。経済誌「日経ビジネス」記者を経て、1988年に朝日新聞入社。自動車、流通、不動産、鉄道などの業界や財政、産業政策、通商政策などの政策を取材。2005年から編集委員、09年から論説委員兼務。著書に「これからの優良企業」(PHPビジネス新書)。

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