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 私は珍しい人だと思う。未だにクルマが大好きなのだ。普通の会社員だった社会人3年目の時に欧州車のワゴンを中古で購入(こういうと、すごい贅沢をしているように思われるが、5年落ち5.6万キロ走行で89万円だった)。それ以来、ずっと欧州車を乗り継いでいる。

 仕事柄、日々、大学生や若手社員と会っているのだが、彼らのクルマ離れは止まらない。いや、そういえば、35歳以下の人とクルマ談義をしたことがない。彼らはエコカーを通りすぎて、自転車に行ってしまった。いや、最近ではさらに自転車を通りこして、歩くようになってしまった。ウォーキング、ランニングはささやかなブームらしい。

 ちなみに、「お金があったとしたら、欲しいクルマは何なの?」と質問してみても、出てくるのはせいぜい「プリウス」だ。他の「ハイブリット車」や「EV車」ではなく、ご指名で「プリウス」なのである。

拡大トヨタ自動車のプリウス。間もなくマイナーチェンジが予定されている=同社提供

 「若者のクルマ離れ」ということが言われて久しい。それに対して「昔は、会社に入ったらローンを組んででもクルマを買ったものだ」など言う昭和の人、バブルの人がいるのだが、いい加減にして欲しい。若者はとっくに階層化していて、「普通の若者」はクルマを持てないのは明らかだ。

 2000年代半ばにリクルートの『CarSensor』の編集部の方にクルマの購買に関するデータを見せてもらったが、当時からクルマに関する消費は2極化していて、仮にクルマを持つとしても、20代は年収が高くてスポーツカーなどを買う層と、年収が低く、軽自動車やリッターカーを買う層に2分化していた。

 そして、今回の東京モーターショーに関しては、決定的に違和感を抱いている。世の中は「EV車推し」なのだが、

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筆者

常見陽平

常見陽平(つねみようへい) 千葉商科大学国際教養部准教授 いしかわUIターン応援団長  社会格闘家

一橋大学商学部卒業、同大学大学院社会学研究科修士課程修了(社会学修士)。リクルート、バンダイ、ベンチャー企業、フリーランス活動を経て2015年より千葉商科大学国際教養学部専任講師(2020年4月より准教授)。専攻は労働社会学。執筆・講演など幅広く活動中。『なぜ、残業はなくならないのか』(祥伝社新書)、『僕たちはガンダムのジムである』(日本経済新聞社)、『「就活」と日本社会』(NHK出版) SNS  twitter yoheitsunemi  facebook yoheitsunemi

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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