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ニューヨークタイムズの意欲的な新企画「beta620」

茂木崇 ニューヨーク・メディア文化研究者

 「ニューヨークタイムズ」(NYT)はこの8月、「beta620」(http://beta620.nytimes.com)という新企画を発足させた。デジタル技術を縦横に駆使して、ジャーナリズムにイノベーションを起こす実験を促進することを目的とした企画である。

拡大ニューヨークタイムズの「beta620」

 いきなりNYTのサイトに新機軸を導入すると読者の間で混乱を招く可能性がある。そこで、まずベータサイトで実験する。ついで、新機軸を試してみた読者のリアクションをえて改良する。その上で、NYTのサイトに導入していこうというものである。

 620という数字は、NYT本社がマンハッタンの8番街、620番地にあることから取られている。

 では、具体的にはどんな実験が行われているのだろうか。4つほど見てみよう。

・Recommendation Engine(ソーシャル)

http://beta620.nytimes.com/projects/recommendation-engine

過去30日間に読んだNYTの記事に基づき、読者が最も関心をもっていると思われるNYTのお薦めの記事をリストアップする。

・TimesInstant(マッシュアップ)

 http://beta620.nytimes.com/projects/timesinstant

検索ワードを入力していくと、該当するNYTの記事を即座に提示する。NYTの記事検索API(アプリケーション・プログラミング・インターフェイス)を活用している。

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筆者

茂木崇

茂木崇(もぎ・たかし) ニューヨーク・メディア文化研究者

東京工芸大学専任講師。1970年生まれ。東京大学大学院博士課程修了。専門はマス・コミュニケーション論、アーツ・マネジメント論で、守備範囲はニューヨークの新聞、雑誌、出版、テレビ、デジタルメディア、広告、音楽、ブロードウェイ。共著に『コミュニケーションの政治学』(慶應義塾大学出版会)など。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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