小此木潔(おこのぎ・きよし) ジャーナリスト、元上智大学教授
群馬県生まれ。1975年朝日新聞入社。経済部員、ニューヨーク支局員などを経て、論説委員、編集委員を務めた。2014~22年3月、上智大学教授(政策ジャーナリズム論)。著書に『財政構造改革』『消費税をどうするか』(いずれも岩波新書)、『デフレ論争のABC』(岩波ブックレット)など。監訳書に『危機と決断―バーナンキ回顧録』(角川書店)。
※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです
節電商品にスマホ、フェイスブック…。なるほど、大震災は、節電=脱原発、「絆」グッズの売れ行きを加速した。まったく当然のことではある。
そして我が家も節電に関してはそれを地で行く消費だったのだろう。これを書いているいまも、今夏18年ぶりに買ったエアコンが快適に作動している。「50円」というきょうの電気代を表示しながら、だ。
このエアコンの販売員の予言は見事に当たった。「これ一台で、おたくの節電対策は大丈夫ですよ」。ほんとかなあ、責任とるつもりはないだろうし…。でも、だまされたつもりで買ってみるか、といういい加減な消費だったのだが、結果は夏の電気代が4割減。なかなかのパフォーマンスには驚いた。この調子で、冬もお願いしたいが、さてどうなるのだろう。
いずれにせよ、ハイテク日本はその従順な(?)国民の消費行動と相まって、
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