2012年04月27日
クルマ離れということがよく報じられるが、私は気持ちがクルマから離れたことは一度もない。そんな私があえて空気を読まず、アラフォーのクルマ好きとして言わせて頂く。「日本車を買いたい!」という衝動が全く起きないのだ。
社会人3年目に初めてクルマを買って以来、ずっと欧州車に乗っている。私にとってクルマとは人生最高の快楽の一つである。いくら、トヨタの86やスバルのBZRが話題になろうとも、私の購買意欲は刺激されない。デザインにも、スペックにも実に中途半端だと感じてしまうのだ。乗るのが恥ずかしいという気持ちすら湧いてくる。
欧州車はルックスも走りも官能的であり、ハンドルを握るのもアクセルを踏むのもいちいち楽しい。デザインも飽きないのだ。国内においてクルマは嗜好品か生活必需品のどちらかに偏る。その点において、日本車は実に中途半端なのだ。
欧州車好きには嬉しいニュースだが、昨年においては輸入車販売が実に好調だと伝えられている。特に昨年はアウディのA1が話題になった。最近の欧州車、特にドイツ車は1.4リットルくらいのエンジンを積み、ターボチャージャーを搭載しており、排気量が少ないものの、高いパワーを持ち、燃費も良いことが評価されている。もちろん、デザインのセンスもいい(個人的には、2000年代以降のメルセデスのデザインにはSLKとSL以外はガッカリしているが)。
一方、「ガラパゴスカー」と揶揄される日本車、特にHV、EVなどは本当にダメなのだろうか。
輸入車の攻勢が伝えられているものの、日本自動車販売協会連合会のデータによると、この1月〜3月の販売台数は対前年比で1.3倍〜1.5倍で推移している。ところが、エコカー補助金の復活などもあり、トヨタは1月〜3月の平均で1.63倍、ホンダも1.60倍、日産は1.54倍となっており、輸入車全体の1.30倍を大きく上回っている。もちろん、震災の影響、輸入車の売れる時期(決算月などの関係からか、毎年9月に売れる)などの関係もあるが、日本車も回復していることは見逃せない。
ただ、HV、EVに関して言うと欧州車好きの私には
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください