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 ベビーカーの取り扱いを巡って議論がある。混雑した電車にベビーカーの存在は確かに「異色」かもしれない。だが乳幼児を抱えた親はハンディキャップを負っている、と受け止めて社会全体で暖かく見守ってほしい。

 ラッシュアワーには、ベビーカー使用を避けてほしいという意見もあるようだが、病院にいく用事があるかもしれないし、保育園に預けることができなくて、両親に預けに行く途中かもしれない。

 車内ではベビーカーをたため、というのも辛い話だ。親はオムツとミルクと着替えを入れた巨大なバッグを抱えているし、子どもが2人以上いる場合はどうしようもない。

マナーを守ることは当然だが、どうしても迷惑をかけてしまう、という状況もある。効率性、スピード重視、そんな風潮の中で、多様な人の存在を許容していくゆとりが少なくなっているように思う。ベビーカーで苦労する親への視線は、障害者やお年寄りにも向けられている。

 私がベビーカーを押していた時期は日米両国にまたがっている。アメリカで子育てを経験して日本に戻ったとき、日本は子育て中の親に対してやさしさが少ないと感じられた。アメリカでは、

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筆者

根本直子

根本直子(ねもと・なおこ) 早稲田大学 大学院経営管理研究科 教授/アジア開発銀行研究所、 エコノミスト

日本銀行、S&Pグローバル、マネージング・ディレクターを経て現職。主なリサーチ分野は、金融機関経営、日本およびアジアの金融市場、包摂的成長。 早稲田大学法学部、シカゴ大学経営大学院、一橋大学商学研究科、商学(博士) 主な著書に「韓国モデルー金融再生の鍵」「残る銀行沈む銀行―金融危機後の構図」 財務省 関税・外国為替等審議会委員、中部電力、コンコルディア・フィナンシャルグループ社外取締役、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF) 経営管理委員。

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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