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 世界経済の減速が続いている。

 2011年の先進国全体の成長率は1.6%と2010年に比べ1.4%低くなっている。2010年は2008~09年のいわゆるリーマン・ショックから立ち直った年だったのだが、次第に失速している気配だ。2012年についてIMFは先進国全体で1.3%と予測、前年比で0.3%の減速としている(2012年10月の世界経済見通し)。

 特にユーロ圏は2012年に再びマイナス成長に入り、-0.4%という予測。英国も同様に-0.4%。問題なのは影響が新興国市場にも及んでいる点だ。

 リーマン・ショックの時は、中国は9.2%(2009年)、インドは7.4%(2009年)と減速はしたものの、そこそこの成長率を維持していた。しかし今回は2012年には中国は7.8%、インドは4.9%にまで減速すると予測されている。しかも予測は次第に下方修正されてきている。IMFの2012年10月の予測は7月の予測に比べ、世界経済全体で0.2%低くなっているのだ。

 世界経済全体が減速する中で、日本とアメリカは2012年にはそこそこの成長を達成すると予測されている。前述したIMFの10月の予測では日本は2.2%、アメリカも2.2%だ。確かに日本は2011年の震災と津波によるマイナス成長から反転はしているが、年後半に入り成長率は大きく低下しゼロ成長に近くなってきている。恐らく2.2%の予測の達成はかなり難しいだろう。場合によると

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

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