メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

 安倍晋三首相が日本経団連の米倉会長との会談で就活解禁の後ろ倒しを要請した。会社説明会の開始時期を現行の3年生の12月から3カ月繰り下げて翌年3月にするとともに、筆記試験や採用面接などの実際の選考活動の開始は、現行の4年生の4月から8月に4カ月繰り延べるというものだ。経団連の米倉会長は、「会員企業に周知徹底していきたい」と述べて、首相の要請を受け入れる姿勢を示した。

 安倍総理の提案は、一見よさそうにみえる。いままでのような就活スケジュールだと、3年生は秋口になると浮き足立ってきて、年明けとともに学校に来なくなる。そして長く厳しい就活期間が下手をすると1年以上にわたって続いていくのだ。その間、講義になかなか来なくなるだけでなく、ゼミにも顔を出さなくなる。

 だから、いまの長期間続く就活が学習機会を奪っているという認識は正しい。また、就活期間が長く続くことが学生に与える精神的プレッシャーも、実に大きなものがある。だから、就活期間を後ろ倒しして、期間を短くすることは、基本的には望ましいと思う。

 ただ、私が一番気にかかるのは、 ・・・ログインして読む
(残り:約1049文字/本文:約1514文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

森永卓郎

森永卓郎(もりなが・たくろう) 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授

1957年7月生まれ。東京都出身。東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、現在、経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。そのほかに、金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。日本人のラテン化が年来の主張。

森永卓郎の記事

もっと見る