メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

RSS

 周知のように現在の日本国憲法は1946年2月4日から12日の9日間でGHQの民政局によって作られた。

 もちろん、日本政府も松本烝治国務大臣を中心に憲法草案を用意し、甲案・乙案を作っている。この松本草案は1946年2月1日、毎日新聞によってスクープされ、その日の夜、日本語でGHQに届けられた。

 GHQはこれを英訳しマッカーサー元帥に報告するが、マッカーサー以下のGHQは松本草案は保守的過ぎて到底受け入れられないとし、2月3日にホイットニー民政局長がケーディス大佐などに民政局による草案の作成を命じたのだ。

 当時、民政局を仕切っていたのはケーディス大佐、ハッセー中佐、ラルエル中佐のいわゆるハーバード3人組。3人ともハーバード大学の卒業生で左翼ではなかったが、極めてリベラルな考え方の持ち主だった。

 実は筆者の父は芦田総理の政務秘書官でGHQの担当だったので、ハッセー中佐がしばしば筆者の鎌倉の自宅を訪れてきた。当時、筆者は5歳から6歳。話の内容は理解できなかったが、 ・・・ログインして読む
(残り:約796文字/本文:約1235文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) 青山学院大学特別招聘教授、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

榊原英資の記事

もっと見る