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まだら模様の世界経済、注目される日本経済

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 2012年から13年の世界経済は全体としてはまだ景気後退から抜け切れていない。2010年のギリシャ危機に端を発した欧州危機は一時の崩壊局面は脱したものの、ユーロ圏17ヵ国ではマイナス成長が続いている。

 一時、世界経済をけん引していた新興市場国、中国やインドも大きく減速している。2012年の中国の実質GDPの成長率は7.8%、インドのそれは4.5%だ。2011年までの10年間、中国が平均10%前後、インドが平均7%前後で成長していたことに比べるとかなりの減速といえるのだろう。過去、大きく両国などのアジアの新興市場国に流入していた資金も逆流を始めてきている。

 こうした中で好調なのはアメリカ経済と日本経済。IMFの4月の予測によると2013年のアメリカの成長率は1.9%、日本のそれは1.6%とされている。しかも、第一四半期の実績などから見ると両国の成長率はこの予測を上回る可能性がある。

 双方とも2%を超える成長率を達成することは十分可能だろう。1990年から2011年の20余年の日本の経済成長率の平均は

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

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