メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

news letter
RSS

 今回の山形選挙区では、自民党の新人大沼瑞穂氏が、激戦の末にみどりの風の現職舟山康江氏を破って初当選を果たした。

 舟山氏は前回、民主党から立候補して当選したが、TPP参加に反対して、離党した。この選挙区が注目されたのは、選挙前からほとんどの一人区で自民党候補の圧勝が伝えられる中、首の差を争うような接戦となったことが挙げられる。より重要なことは、これまでJA農協は自民党と二人三脚で行動してきたが、山形選挙区では、農協が非自民の舟山氏を推薦したことである。

 TPP参加を決めた安倍首相に抗議して、北海道ではJA農協は、自主投票を決めた。青森では、JA農協は共産党候補まで含めて非自民3候補を推薦している。JA農協―自民党―農林水産省の「農政トライアングル」に、亀裂が入っているのである。

 私が関心を持つのは、山形選挙区で自民が勝利したという選挙結果が選挙後のTPP交渉や農政に与える影響である。

 仮に、JA農協の推薦を受けた舟山氏が勝ったとしたら、どうだっただろう。JA農協と自民党の関係は、

・・・ログインして読む
(残り:約811文字/本文:約1261文字)

全ジャンルパックなら本の記事が読み放題。


筆者

山下一仁

山下一仁(やました・かずひと) キヤノングローバル戦略研究所研究主幹

1955年岡山県笠岡市生まれ。77年東京大学法学部卒業、農林省入省。82年ミシガン大学にて応用経済学修士、行政学修士。2005年東京大学農学博士。農林水産省ガット室長、欧州連合日本政府代表部参事官、農林水産省地域振興課長、農村振興局整備部長、農村振興局次長などを歴任。08年農林水産省退職。同年経済産業研究所上席研究員。10年キヤノングローバル戦略研究所研究主幹。「フードセキュリティ」「農協の大罪」「農業ビッグバンの経済学」「企業の知恵が農業革新に挑む」「亡国農政の終焉」など著書多数。

山下一仁の記事

もっと見る