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「半沢直樹」の次は本当の悪役=金融庁のドラマをみたい

森永卓郎 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授

 ドラマ「半沢直樹」が驚異的な視聴率を獲得した理由は、3つあると私は考えている。

 1つは、出演者たちの演技力が非常に高いということだ。半沢直樹には、一流の役者が揃っている。半沢直樹を演ずる主演の堺雅人や国税局職員を演ずる片岡愛之助はもちろん、浅野支店長を演ずる石丸幹二に至っては、銀行員のいやらしさをこれまで誰も演じたことの無いほどの完璧さで表現している。

 2つ目の理由は、銀行という舞台が選ばれたことだ。「白い巨塔」や「スチュワーデス物語」など、大ヒットしたドラマのなかには、普通の人がなかなか体験できない職業を描いたものが多い。私が知る限り、これまで銀行の舞台裏まで描いた本格的ドラマは存在しなかった。

 銀行の世界をリアリティをもって描くことができたのは、原作者の池井戸潤氏の銀行経験が大きく影響しているのだろう。「裁量臨店」や銀行員同士の陰湿な足の引っ張り合い、銀行員の奥さん同士の軋轢など、これまで一般社会ではあまり知られていなかった銀行社会の裏側を垣間見ることができるというのは、視聴者にとって知的好奇心を大いに満たすことになるのだ。

 そして第3の理由は、 ・・・ログインして読む
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筆者

森永卓郎

森永卓郎(もりなが・たくろう) 経済アナリスト、獨協大学経済学部教授

1957年7月生まれ。東京都出身。東京大学経済学部経済学科卒業。日本専売公社、日本経済研究センター(出向)、経済企画庁総合計画局(出向)、三井情報開発(株)総合研究所、(株)UFJ総合研究所を経て、現在、経済アナリスト、獨協大学経済学部教授。専門は労働経済学と計量経済学。そのほかに、金融、恋愛、オタク系グッズなど、多くの分野で論評を展開している。日本人のラテン化が年来の主張。

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