2013年08月27日
メディアは情報を伝える媒体でもあり、それをビジネスとして成立させる共通の収益源が広告である。日本最大の広告代理店、電通の広告費推定によると、2009年、インターネットが新聞を超えている。新聞・雑誌を含めると、2012年は、わずかにインターネットを上回るが、早ければ来年発表される2013年広告費推定で逆転されるとみている(図1)。広告費をベンチマークにすれば、インターネットはすでにテレビに次ぐ強力メディアだ。
広告なくしてメディアなしである。購読料がある新聞や雑誌の対極として、フリーペーパー、「R25」をはじめリクルート社などの様々な媒体を思い出してほしい。インターネットは、ニュースをものすごい勢いで「フリーペーパー」化している。テレビの広告費が緩やかに減少し、インターネットの成長が続けば、10年程度先に、インターネットがテレビを超える最大メディアになる可能性が見えてきた(放送が毎年、前年比1%減、インターネットが同9%増との前提で2020年には逆転する)。
一方、書ける学生には良い時代が来たのかもしれない。例えば、30年間に所属したスポーツ新聞サークル「同志社スポーツアトム編集局」ツイッターのフォロワーは3500を超えている。朝日新聞社のソーシャルメディアアカウントで、記者名を公開している人は58名(2013年8月14日アクセス)いる。フォロワーが3500を超えているのは、丹治吉順記者、神田大介記者(以上1万以上)、藤えりか記者、吉岡桂子記者、沢村亙記者、関根和弘記者、石田博士記者の7名である。1000未満は19人。ちなみにWEBRONZAは神田記者に次ぐフォロワー数で、前編集長の一色清記者は1万を超えている。
ネットベースで活動する人物と比較しなかったのは、やはりフォロワーが桁違いに多数だからだ。「ほぼ日刊イトイ新聞」(グッズ販売も)で糸井重里氏は60万、津田大介氏は25万、佐々木俊尚氏は18万、池田信夫氏は15万、堀潤氏は9万を、それぞれ超えている。糸井氏は、毎日新聞を超えて、朝日新聞や日本経済新聞の公式アカウントのフォロワーに肉薄している。
学生、非正規労働者、ITライター、中小企業経営者など、組織の束縛されない多数の市民が、
有料会員の方はログインページに進み、朝日新聞デジタルのIDとパスワードでログインしてください
一部の記事は有料会員以外の方もログインせずに全文を閲覧できます。
ご利用方法はアーカイブトップでご確認ください
朝日新聞デジタルの言論サイトRe:Ron(リロン)もご覧ください