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CSRの観点から見た、阪急阪神ホテルズ事件の教訓(上)―社長は「演説」よりも「対話」が大事

森摂 ビジネス情報誌「オルタナ」編集長

 阪急阪神ホテルズの「食材偽装」問題は、出崎弘社長が11月1日付けで辞任する事態に至った。

 同社がホームページ上で47品目の食材がメニュー表示と違っていたことを報告したのが10月22日。その時点では、10日後に社長が辞任するとは、社内でだれも想像していなかったのではないか。

 最大のポイントは、記者会見での答え方を間違ったことだ。「一部食材で調理担当者がメニュー表記と違うことに気付いていた」というそれまでの見解を「そのような報告はない」と突然撤回し、会見は大荒れになった。

 ホテル業界全体がその余波を受け、別のあるホテルは「メニューにあったフレッシュミルクは、紙パックの市販品でした」とお詫びした。

 あるラジオ番組のパーソナリティは、「フレッシュミルクといっても、レストランの厨房に牛がいるとは思ってませんよ」と笑った。

 このような「珍騒動」は毎年のように起こる。その最大の原因は、企業の経営陣、特に社長の感覚と、社会の感覚のズレにあるようだ。

 例外も多いだろうが、特に企業規模が大きいほど、社長と社会の感覚は乖離している感がある。「ヒト・モノ・カネ」のマネージメントには強いが、 ・・・ログインして読む
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筆者

森摂

森摂(もり・せつ) ビジネス情報誌「オルタナ」編集長

環境とCSRと志のビジネス情報誌「オルタナ」編集長。東京外国語大学スペイン語学科を卒業後、日本経済新聞社入社。 流通経済部などを経て1998年-2001年ロサンゼルス支局長。2002年9月退社。同年10月、ジャーナリストのネットワークであるNPO法人ユナイテッド・フィーチャー・プレス(ufp)を設立、代表に就任。2006年9月、株式会社オルタナ設立、編集長に就任、現在に至る。主な著書に『ブランドのDNA』(日経ビジネス、片平秀貴・元東京大学教授と共著、2005年10月)など。訳書に、パタゴニア創業者イヴォン・シュイナードの経営論「社員をサーフィンに行かせよう」(東洋経済新報社、2007年3 月)。

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