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安倍首相はなぜクリスマスに靖国神社に参拝したのか?

小原篤次 大学教員(国際経済、経済政策、金融)

 安倍首相の靖国神社参拝に関するニュースを滞在先の香港で知った。日本であまり議論されていない視点として、なぜクリスマス休暇で世界的にニュースが少ない時期を選んだのかを指摘しておきたい。

 世界的に注目されたアベノミクスによる金融政策や東京五輪に選ばれた2013年の最後だけに残念でならない。政治家の国際センスの欠如から、今後、日本不信や日本パッシングに広がる潜在的な可能性を危惧する。

 参拝した26日の午前中(日本時間)といえば、米国は25日夜、つまり、クリスマスを家族だんらんで祝う時間帯に飛び込んだニュースとなった(中国では26日は、毛沢東生誕120年だった)。

 日本人なら、安倍首相は来年度の予算決定後など日本の国内事情で日程を選んだと考えられる。しかし、世界で約20億人にのぼるキリスト教徒にとっては、一年で最も重要なクリスマス休暇のシーズンである。ニュースが少ない時期の靖国神社参拝報道は、テレビニュースで繰り返し放送され、実態以上に印象に残ってしまう。

 国内日程のみで選んだとしたら、このタイミングを選んだ異文化理解の欠如が今後、国際政治や国際経済の交渉で影響しないのか、危惧する。外電の靖国神社の説明には、必ず14人のA級戦犯が合祀されている事実が付けられる。「靖国」は決して、

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筆者

小原篤次

小原篤次(おはら・あつじ) 大学教員(国際経済、経済政策、金融)

長崎県立大学国際情報学部准教授。1961年、大阪府堺市生まれ。同志社大学法学部卒、国立フィリピン大学修士。朝日新聞社、チェースマンハッタン銀行(現JPモルガン・チェース)、みずほセキュリティーズアジア初代株式調査部長、みずほ証券リサーチ&コンサルティング投資調査部副部長を経て現職。【2015年12月WEBRONZA退任】

※プロフィールは原則として、論座に最後に執筆した当時のものです

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