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久しぶりのドル高・円安 1ドル110円を目指す展開も

榊原英資 (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

 新年に入っても円ドル相場は1ドル105円前後で推移している。1ドル100円台のレートは久しぶりだ。年平均で1ドル100円を上回ったのは2008年まで、1996年から続いたのだが2009年から2013年までは年平均で1ドル100円を切っている。

 ちなみに2013年の年平均レートは1ドル97.07円、2012年のそれは1ドル79.79円だ。このまま円安基調が定着すれば2008年以来の円安ということになる。

 2009年から続いた円高トレンドを逆転させたのは黒田東彦日銀総裁による「異次元金融緩和」だ。総裁就任以来、円高は大きく反転し、2012年の年平均1ドル79.79円から2013年は97.07円まで、20%以上円安になってきている。そして2013年末から14年にかけてはアメリカ経済の好調を背景に1ドル100円を上回る円安になってきているのだ。

 IMFの昨年10月の世界経済見通しによると2014年は景気回復の年。世界経済全体の成長率は2013年の2.9%から、14年には3.6%とかなりの回復を見込んでいる。景気回復を主導するのは先進国。アメリカ経済は2.6%、カナダは2.2%、イギリスは1.9%の成長率を達成すると予測されている。ユーロ圏も

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筆者

榊原英資

榊原英資(さかきばら・えいすけ) (財)インド経済研究所理事長、エコノミスト

1941年生まれ。東京大学経済学部卒、1965年に大蔵省に入省。ミシガン大学に留学し、経済学博士号取得。1994年に財政金融研究所所長、1995年に国際金融局長を経て1997年に財務官に就任。1999年に大蔵省退官、慶応義塾大学教授、早稲田大学教授を経て、2010年4月から青山学院大学教授。近著に「フレンチ・パラドックス」(文藝春秋社)、「ドル漂流」「龍馬伝説の虚実」(朝日新聞出版) 「世界同時不況がすでに始まっている!」(アスコム)、「『日本脳』改造講座」(祥伝社)など。

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