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中国・小米科技の格安スマホが世界を揺るがす

木代泰之 経済・科学ジャーナリスト

 スマホほど国内と世界の風景が異なる商品も珍しい。国内ではiPhoneやソニーの高級機種が並ぶが、世界では200ドル以下の格安スマホが市場を席巻しつつある。パソコンやテレビと同じように、スマホもコモディティー(汎用品)化が急速に進む。

 とくに中国の新興メーカー、小米科技の快進撃は注目の的だ。先端技術を競う既存メーカーも低価格の潮流に乗るべきかどうか揺れ動く。近年まれに見る巨大商品だけに、判断を誤れば企業の命取りになりかねない。

 小米科技(Xiaomi・シャオミィ)は、IT技術者でベンチャー投資家でもある雷軍(レイ・ジュン)氏が2010年4月に創業した。12年には719万台、13年1870万台と急成長し、14年は4000万台(中国全体の9%)を目指す。

 サムスン、レノボ、ファーウエイ、アップルなどが上位を激しく争う中国で、Xiaomiは昨年、早くもアップルを抜いて5位に食い込んだ。

Xiaomiが2月にシンガポールで発売したスマホは135米ドル=同社HPより拡大Xiaomiが2月にシンガポールで発売したスマホは135米ドル=同社HPより

 「設計と生産は外注」「実店舗を持たずにネット販売」「販売価格はiPhoneの半額」がビジネスモデルだ。端末価格は130~410ドルで、iPhone(700~900ドル)やサムスンギャラクシー(500ドル~)を大きく下回る。

  パネルや演算装置などの部品はアップルと同じメーカー品を使うので、機能は見劣りしないというが、それにしても安すぎる。雷軍氏は「年に1機種しか出さないので、同一部品を大量発注してコストを下げている」と説明する。ただ、 ・・・ログインして読む
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筆者

木代泰之

木代泰之(きしろ・やすゆき) 経済・科学ジャーナリスト

経済・科学ジャーナリスト。東京大学工学部航空学科卒。NECで技術者として勤務の後、朝日新聞社に入社。主に経済記者として財務省、経済産業省、電力・石油、証券業界などを取材。現在は多様な業種の企業人や研究者らと組織する「イノベーション実践研究会」座長として、技術革新、経営刷新、政策展開について研究提言活動を続けている。著書に「自民党税制調査会」、「500兆円の奢り」(共著)など。

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